診療科目ページは「患者への約束」
2025/10/01

クリニックのホームページで、患者さんが最初に目にする重要なページのひとつが「診療科目」のページです。
初めての患者にとって、ここでの情報が「自分の症状は対応してもらえるのか」「どんな治療を受けられるのか」を判断する大きな手がかりになります。言い換えれば、診療科目ページは患者への「診療に関する約束」とも言える場所です。
情報が整理され、分かりやすく表現されているかどうかで、初診の来院率や患者の安心感に大きく影響します。
ここでは、情報量と表現のバランスを意識した診療科目ページの作り方について解説します。
診療科目ページの役割
診療科目ページは、単なる「何を診ているか」の説明ではありません。患者さんにとっては、
- 自分の症状は対応してもらえるのか
- どんな診療が受けられるのか
- 安心して通えるか
を判断する重要なページです。
つまり、診療科目ページは医院から患者への約束を伝える場であり、情報の伝え方次第で来院意欲に直結します。
情報量のバランス
診療科目ページで伝える情報は多すぎても少なすぎても不十分です。目安として、以下の情報を整理すると良いでしょう。
必須情報(最低限伝えたいこと)
- 診療対象疾患や症状
- 治療方針や特色
- 受診にあたっての注意点(持ち物、検査、紹介状の有無など)
- 診療時間や予約方法(科目ごとに異なる場合は明記)
補足情報(患者の安心感を高めるもの)
- 院内設備や機器の紹介
- 医師の専門性・経験
- よくある質問(FAQ形式)
- 治療や検査の流れを図解や箇条書きで
情報を整理する際のポイントは、「患者が最初に知りたいことから順に提示する」ことです。
表現の工夫
患者にとって理解しやすく、信頼感を与える表現が重要です。
●専門用語はかみくだく
「高血圧症」→「血圧が高い状態」
●二段階説明
専門用語を使ったあとに「つまりこういうことです」と補足する
●具体例やイメージで説明
「生活習慣の見直しや薬で血圧を安定させます」
●安心感を与える言葉を添える
「どんな小さな症状でも気軽に相談してください」
文章が長くなる場合は、箇条書きや見出しを使い、スクロールしても読みやすい構造にすることが大切です。
デザイン面での配慮
●写真やイラストの活用
診療の流れや検査方法を視覚化することで、患者が安心する
●見出しやアイコンで区分け
症状」「治療方針」「受診の流れ」を分かりやすく区分
●スマホ表示も意識
モバイルファーストで重要情報がすぐに確認できるレイアウト
経営的な視点
- 情報が整理され、患者目線で分かりやすいページは初診患者の来院率向上に直結
- 専門性と安心感を同時に伝えることでリピートや紹介につながる
- ホームページの質は地域で選ばれるクリニックの評価にも影響
まとめ
診療科目ページは、医院から患者への「診療に関する約束」の場です。
- 情報量を整理し、必須情報と補足情報のバランスを取る
- 専門性を伝えつつ、患者が理解しやすい表現を心がける
- デザイン・写真・レイアウトも統一し、安心感を与える
この3つを意識することで、患者に「このクリニックなら安心して診てもらえる」と感じてもらえるページになります。